肥満と病気の関係(高血圧、脂肪肝)

肥満高血圧脂肪肝

●今回のポイント

  1. 肥満になると、さまざまな要因によって高血圧が引き起こされる
  2. 脂肪肝も、内臓に脂肪がついた肥満状態
  3. ダイエットをすると脂肪肝になることがある!
  4. 良質な睡眠を1~3時にとることが、肝臓を労わることにつながる

肥満の人がかかりやすい病気・高血圧と脂肪肝

肥満と関連の深い病気・第3弾は、高血圧と肝脂肪です。

高血圧は、必ずしも肥満の人が罹る病気というわけではないですが、肥満でない人に比べると2~3倍の確率で罹患率が増えます。

そして、ダイエットをしたら血圧が下がった、という事例もかなりあるそうです。

やはり、肥満との関連性は深いと言えるでしょう。

 

また、脂肪肝は、肝臓に脂肪が溜まり、いわば「フォアグラ」状態になる症状です。

現在、日本には4人に1人が脂肪肝と言われています。

こちらは「脂肪」と名前がつく通り、肝臓の肥満、とも言い換えられるくらい、肥満とダイレクトにつながっていると言えます。

 

今回は、高血圧と脂肪肝について、肥満との関連性を交えながらまとめてみました。

 

肥満と高血圧の関係はかなり密接らしい…

高血圧とは、血管が何らかの影響で狭くなったり、滞ったりすることで、流れが悪くなった時に、心臓が血液をより強い力で流すため、圧力をかけている状態をいいます。

このとき、心臓にはかなり負担がかかっているので、この状態が続くのは危険です。

日本では現在3000万人以上が高血圧の治療をしているそうで、成人病を代表する病気のひとつと位置付けられています。

 

高血圧を放っておくと、動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞 などさまざまな病気を誘発してしまいます。

※動脈硬化などの詳しいお話はコチラ(【c002.doc】へのリンク)

こんな危険な状態になる前に、血圧が高いかな?と思ったら、まずは血圧を測って専門の病院にかかることをおススメします。

ちなみに現在の血圧の正常値は最高血圧が120mmHg以下、最低血圧が80mmHg以下と定められています。

 

そして、高血圧と呼ばれる数値のボーダーラインは最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上 となっています。

このくらいの血圧になると、日常的にもちょっとしたことでクラクラしたり、頭が重かったり、疲れやすかったり、息切れがしたりするでしょう。

 

高血圧自体が病気ということはないのですが、血管のどこかに損傷が出始めると、脳梗塞・心筋梗塞などの重篤な病気に発展する可能性があることが一番の問題です。

しかも、高血圧の原因ははっきりとわかるものが少なく、90%が原因不明です。

考えられることは、遺伝的な要因によるもの(体質や性格など)、年齢的なもの、生活習慣や食事の偏りなどが複雑に絡み合って、原因を作っているのではないか、ということ。

血圧の薬は飲み続けると長くなりますから、できれば自力で血圧を下げることができたらいいですよね。

 

最近の研究では、肥満が高血圧の原因になる、ということがわかってきました。

そこで、肥満と高血圧についてまとめてみました。

 

肥満が高血圧につながる8つの理由

【高血圧と肥満】

肥満が高血圧を誘引してしまう理由は以下の通りです。

  • 肥満になると血管と血液の量が増え、心臓に負担がかかる(特に内臓脂肪が多い場合)。
  • 肥満になる人の食生活は脂肪分、塩分の多いものを好む傾向があり、それが血管を詰まらせる原因になる。
  • 食事の塩分で腎臓からナトリウムが取り込まれて血液量が増し、血圧が上がる。
  • 食事量が多いことで、食事中に急上昇した血糖値を下げるため、膵臓からインスリンがたくさん分泌されるので、インスリンに抵抗性ができて糖が正常に代謝されなくなる→これが血圧を上昇させるきっかけになる。
  • 内臓内の血管と血圧の調節に関係している物質が、内臓脂肪によって悪玉になり、動脈硬化を促進する。また、血管の内壁を修復する善玉物質が減ることで、血管に血栓を作りやすくするため、血流が悪くなる。
  • 食べ過ぎによって、肝臓の調節機能が交感神経を活性化させてしまい、常に緊張状態になるため、血管が収縮して血圧が上がる。
  • 肥満は高血圧以外にも、高脂血症、糖尿病を併発しやすく、これらの病気や症状がさらに動脈硬化を招き、血圧を上げる因子になる。
  • 肥満の人は汗をかきやすく、体の水分が失われやすいので、血液が濃くなってしまう。

なんと、こんなにたくさん!

でも、肥満が原因の高血圧なら、減量すれば改善されてしまうのです。

肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」がありますが、そのうちの「内臓脂肪型肥満」の方が、高血圧も含めた、あらゆる成人病の危険度が高いそうです。

※内臓型脂肪と皮下脂肪の違いは、こちら(【b009.doc】へのリンク)で確認してください

 

沈黙の臓器「肝臓」が悲鳴を上げる前に…

話は変わりまして、脂肪肝とは、簡単に言うと、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。

これは、血液検査で明らかになります……実は、私もそうでした(苦笑)。

ちょっと前までは、脂肪肝というとお酒を飲む中年男性のイメージでした。

でも、最近はお酒を飲まない女性にも増えてきているんです。

 

では、脂肪肝について詳しくお話ししますね。

食事で摂った食べ物のうち、脂質は小腸で吸収された後、肝臓で脂肪酸に分解されます。

そして、糖質はブドウ糖に分解されて、小腸から吸収された後、肝臓で中性脂肪に変化します。

ここで、摂取カロリー(エネルギー)と消費カロリー(エネルギー)のバランスが取れていればよいのですが、脂質や糖質を摂り過ぎると、エネルギーに変換されなかった脂肪酸やブドウ糖は、すべて中性脂肪として肝臓に蓄えられてしまうのです。

いわゆる食べ過ぎの状態ですね。

 

この状態が続いて、ついに肥満になると、肝臓での脂肪酸の燃焼が悪くなるので、さらに肝臓に中性脂肪がたまります。

アルコールが分解される時、中性脂肪が合成されやすくなるので、脂肪肝はお酒飲みの人に多く発生します。

そして、ここが一番の問題ですが、極端な食事制限など無理なダイエットをした人も、「低栄養性脂肪肝」と呼ばれる脂肪肝になることがあるのです。

…まさに、私がこれでした。

 

その時はそんなに太っていなかったので、血液検査で「脂肪肝の疑いあり」と言われたときは、絶対何かの間違いだと思いました。…でもそういうことだったんですね。

だから、もう脂肪肝は他人事ではないんです。

体に脂肪がついていなくても、肝臓についていたら、それは立派な肥満。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、本当にひどい状態になるまで、じっと耐えて黙々と働いているんです。

でも、糖や脂肪を代謝してくれる、ダイエットには神様みたいな存在ですから、大切にしなければいけません。

それに、肝臓に何かの異常が見つかった時は、もうかなり症状が進行している可能性があるので、そうなる前に、肝臓の異変に気付くことも大事!

脂肪肝は、それ自体が肥満ともいえるので、以下に脂肪肝の原因と、脂肪肝にならないコツをまとめてみました。

 

大切な肝臓を守るために

肝臓は体に入ってきた異物や有毒な物質を解毒して代謝する働きがあります。

従って、上記のような添加物の多い食事が続くと、肝臓は代謝に大きなエネルギーを使うことになり、解毒の過程でなんらかの異常を生じると、中性脂肪を溜めてしまうことになります。

低栄養性脂肪肝も、肝臓が満足に働けないほど栄養が足りない状態と思えばわかりやすいと思います。

 

肝臓は、いわばデトックスの司令塔のようなもの。

体にいらないものを溜めないためにも、肝臓を助ける生活をすることはダイエットにとても有効なのです。

脂肪肝を防ぐ一番重要なポイントは、糖質の摂取を少量にすること。

糖質とは、砂糖の入った甘いものだけでなく、ごはんやパン、パスタ、うどんなどの炭水化物全般のことです。

 

また、規則正しい生活で自律神経を整え、夜の12時までには就寝して、肝臓が最も活発に働く深夜1~3時に熟睡しているようにしましょう。

そして簡単な運動を続けることも肝臓が喜ぶ習慣です。ぜひ、心掛けてくださいね。

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